木苺の棘
「ごめんなさい
 今日は、母が・・・」

「そう、言うなよ
 少しぐらい、いいだろう?」

同じ男と二度、三度と
関係を持てば
その男は、抱いた女を
自分の物だと勘違いする。

私は、何回

彼に抱かれた・・・?

グラスをテーブルに置いた
彼の手は、私の太股に
押し当てられ、スカートを
ゆっくりと、たくし上げる。

そして、露になる肌に
触れ、いやらしく撫でる。

以前の彼からは想像できない程
強引な、その態度に私は戸惑う

「やめて下さい
 
 困ります」
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