木苺の棘
「あらあら、今夜は
 こんなにも、お早い時間から
 酔われていらっしゃるの?」

「ママ?」

「モカちゃん
 ちょっといいかしら?
 
 ごめんなさいね
 ほんの少しだけ
 モカちゃん、お借りします」

「失礼します」

席を立つ私の手に
触れる、彼の手・・・

「モカ、行くなよ」

私は、その手を解く。

「ルルちゃん
 後、お願いします」

「は~い
 初めまして、ルルです」

大きな谷間を見せて
彼女は、席に座る。
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