木苺の棘
八重の目を盗んで
校舎の死角に潜み
先輩と二人きり・・・

「俺は、アリス
 お前が好きだ
 出会ったあの日から
 ずっと・・・」

「たまき先輩、本当?」

「ああ
 ヤエと別れてから
 お前に伝えるつもり
 だった・・・」

私は、ずっと欲しかった
言葉を聞く事ができて
舞い上がる。

「私、嬉しい、嬉しいよ」

「ヤエには、俺から話す
 
 俺がヤエに話したことで
 お前達の関係は
 壊れるかもしれない

 それでも、アリス
 ・・・・・・いいか?」
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