木苺の棘
「そうかしら・・・
 そんなに簡単に
 吹っ切れる物なのかしら
 ・・・・何てね
 モカちゃんが元気なら
 それでいいわ」

「早く、いい人に出会えると
 いいね、アリス?」

「マミちゃん、何か言った?」

「何も、さあ
 今日も終わった終わった
 どう、アリス
 これから飲みに行く?」

「今日は、ごめんなさい」

私は急いで、家へと向かう。

そして、化粧を落す事も
着替える事も忘れて
テレビの前、録画しておいた
音楽番組を見る。

たまき先輩が有名になって
遠くに感じる事もあるけれど
貴方が、こういう職業の人で
良かったと思う。
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