木苺の棘
「好きな奴でもできた?」

「・・・・・・」

それから、あのお客様は
もう私に会いにお店へ
来てくれる事は無くなった。

でも、その方が良かった。

互いに気まずいだけだもの
彼と別れた後、私は気分転換
に、いつもの美容院へ向かう

「モカさん、今日はご予約
 入ってましたぁ?」

「いえっ
 時間ができたので・・・」

「しばらく待って
 頂かないと・・・
 お時間宜しいですか?」

「はい、時間なら大丈夫です
 今日は、仕事休みなので」

「そうですか?
 それでは、しばらく掛けて 
 お待ち下さい」
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