木苺の棘
鼻筋の通った、綺麗な横顔。

雪のように白い肌に
女性のように赤い唇。

「あの
 ありがとうございました」

「チケット、無いの?」

「あっ、はい
 当日券を買おうと・・・」

「当日券は完売して
 売ってない」

「そうなんですか?
 じゃあ、やっぱり
 さっきの人から・・・」

「いいよ、一緒に行こう」

「えっ、どこに?」

「お前、本気なの?」

お前・・・・・・?

貴方・・・誰?
< 280 / 674 >

この作品をシェア

pagetop