木苺の棘
でも、どうして・・・?

「どうして、こんな?」

私は、赤龍に触れる。

貴方は、私の手に触れ
問いかけた?

「嫌いになった?」

「嫌いになるわけ無いよ

 私は、これでも、元
 ヤクザの女だよ
 刺青ぐらい見慣れてる
 
 だけど、どうして
 先輩に・・・?」

貴方は、私を抱き寄せ
その腕に抱く。

「その質問
 今じゃなきゃダメか?」

貴方は、私の頭を撫で
見上げさせ、髪を後ろ
へと追いやる。
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