木苺の棘
貴方は、そう言いながら
悲しい瞳を拭う。

漣の心を私は
深く傷つけてしまった。

今は、冷静に物事を
考える事ができない私・・・

自分が、どうしたいのか

誰を、愛しているのか

私は、見失う・・・

八重が私から、漣を奪い返す
と嘆き悲しむ事でいっぱいに
なってしまった私。

でも、本当は違う。

私の漣を想う気持ちは
ずっとずっと過去の気持ちで
今じゃない。

ただ、それだけの事・・・
< 316 / 674 >

この作品をシェア

pagetop