木苺の棘

夢幻の涙

私は、その事をただ
混乱する頭の中で
大袈裟にしてしまっただけ

欲しくて欲しくて

やっと手に入れる事ができた
先輩の愛を、失くす事・・・

自分から、手放す事が
怖いだけ・・・

だから、八重の想いを
利用して、彼女を一人
悪者にした。

本当は、自分自身がもう
たまき先輩を愛していない事に
気づいてしまっただけなのに。

私が今、心から愛している人は

もう、この世には存在しない人

巽・・・

あなた、唯、一人だけ・・・
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