木苺の棘
「レン、やめて
 お願い・・・
  
 こんなの
 貴方じゃない」

私の言葉に、漣は
呆れた顔をした。

「これが俺じゃない
 笑わせんなよ
 
 好きな女が違う男を
 想いながら、この俺を
 受け入れる
 
 それがどんなに苦しい
 か、俺の愛を信じない
 お前に何が分かる?」

「せんぱい・・・?」

お前が傍に居てくれるなら
それでいい・・・

俺と進む未来をお前が
選んでくれるなら

俺は、どんなに苦しくても
お前の傍にいるさ

だけど、アリス
お前は耐えられないだろう?
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