木苺の棘
お前は、きっと
彼を忘れる事はできない。

彼と俺の間で、アリス
お前は苦しむ・・・

俺は、お前を突き放す。

「過去なんてクソくらえ
 俺達は生きてるんだ

 アリス、もうヤエに
 縛られるのはやめろ
 
 俺も、もうやめる・・・

 お前を好きでいることを
 やめる」

漣の心の叫びに私は戸惑う。

「全ては、俺が悪い
 お前を愛していたのに
 おまえの愛が俺に無いと
 知った時、俺を好きだと
 泣いて想いを告げる
 ヤエを受け入れた

 お前に愛を告げる事もせず
 
 お前が俺を好きな事に
 気づいた時は、もう
 遅かった」

「レン・・・?」

だけど、俺は、お前を想う
気持ちを止められなかった。
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