木苺の棘
漣は、首を左右に振った。

「ヤエ、俺はお前を抱けない
 俺は、アリスが好きだ」

「レン、アリスが
 今以上に、もっと
 苦しんでもいいの? 
 貴方の本当の想いを知れば
 アリスは、もっともっと
 傷つく事になる

 ただ、それだけのこと

 それなら、今のままを
 続けましょうよ
 
 私は、貴方を愛してる
 だから別れるだなんて
 言わないで」

「すまない、ヤエ
 もう、俺の想いは止らない」

「どうして
 私じゃ駄目なの?」

『どうして
 私じゃ駄目なの?
 私は、タマキ先輩が
 アリスの事を好きでも
 貴方が好きです・・・』
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