木苺の棘
気づかない振りをした。
「アリス、明日
話したい事がある」
その翌日、八重は死んだ。
両手で顔を覆い、過去を
思い出し、堪えきれずに
アリスは涙声を漏らす。
アリスの肩が、あの日の
八重のように震えている。
私の隣で青向けに寝転ぶ
貴方は、私を力強い腕で
抱き寄せた。
私は、貴方の肩に縋りつき
泣いた。
漣は、悲しい声では
あるけれど、はっきりとした
口調で私に言う。
「ヤエが死んだのは
全て、俺のせいだ・・・」
「アリス、明日
話したい事がある」
その翌日、八重は死んだ。
両手で顔を覆い、過去を
思い出し、堪えきれずに
アリスは涙声を漏らす。
アリスの肩が、あの日の
八重のように震えている。
私の隣で青向けに寝転ぶ
貴方は、私を力強い腕で
抱き寄せた。
私は、貴方の肩に縋りつき
泣いた。
漣は、悲しい声では
あるけれど、はっきりとした
口調で私に言う。
「ヤエが死んだのは
全て、俺のせいだ・・・」