木苺の棘
閉まったドアの前に
紙袋を持ったまま
立ち尽くす、漣。

「レン・・・・・
 チアキ先輩は
 帰ったの?」

「ああ、彼女を下で
 待たせているらしい

 アリス、この中に服が
 入ってる
  
 着替えよう」

「・・・うん」

私は、洗面所で顔を洗う。

鏡に映る、私の顔・・・

何て、ひどい顔を
してるんだろう?

私は、鏡に水をかけた。

今の私、何て醜い・・・
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