木苺の棘
紙袋から取り出した洋服は
とっても可愛いデザインで
今の私には似合わない。

私は、洋服を手に持ち
しゃがみ込む。

私と、たまき先輩・・・

どうなってしまうの・・・?

「アリス・・・
 着替え、終わった
 
 顔、洗ってもいいか?」

「はい、占領して
 ごめんなさい」

私の瞳に写る貴方は
黒とグレーのお洒落な洋服を
カッコよく着こなして立つ。

Bramblyの漣が

そこにいる。

私など、触れちゃいけない
手の届かない人・・・・・・

触れちゃいけなかった・・・
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