木苺の棘
その結果、露歌さんに
序で、二番目にまで
伸し上がった。

その裏には、私自身の頑張り
だけでは無く、二人の専属
キャバ嬢が辞めた事実も影響
しているのだが、露歌さんは
言ってくれた。

「これは、モカちゃんの実力
 タツミが最後の女に貴女を
 選んだだけあるわ
 
 ねえ、ママ」

「本当、そうよ
 これからも、このお店を
 盛り立てて行ってね」

「はい、頑張ります」

巽に逢えない寂しさを
乗り越え、私の今がある。

巽・・・貴方を忘れた日は
たったの一度も無い。

今でも貴方を越える男に
出会う事は無く。
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