木苺の棘
「タマキさん
 良かったですよ

 今回の演技が初めてだ
 なんて嘘でしょう?」

ここは、スタジオ・・・

映画の撮影を行っている。

「初めてですよ」

「どうですか?
 こんなワンシーンだけで
 無く、もっと
 出て頂けませんか?」

笑って誤魔化す、漣。

マネージャー永戸は言う。

「申し訳ございません
 今回は、ワンシーンだけ
 とのお約束でしたので
 ・・・・・・」

「そうですか・・・
 次回作には、ぜひ
 俳優として主演して
 頂きたい」

帰り道・・・

タクシーに乗り込む漣と
マネージャー。
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