木苺の棘
「私、誓うよ・・・」

「アリス?」

「たまき先輩を大切にする」

八重・・・

私は、あの微笑に誓う。

貴女の分も、たまき先輩を
愛して、幸せにしてみせる。

貴方は、私を強く抱きしめて
そっと囁いた。

「アリス、愛してる

 もう、お前を放さない
 覚悟してよ・・・」

「覚悟、できてるよ」

覚悟なら、もうできてる。

私達は、たくさん遠回りを
したけど、今、やっと
心から結ばれる。

「レン、おはよう」

「おはよう」

おはようのキス・・・
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