木苺の棘
私は、また
全てを忘れていくの。

今の私・・・

あなたしか見えない。

「アリス
 時間が許すまで
 一緒に居よう」
 
私は、頷く。

時間が許すまで・・・

こんな時に限って時間は
早く過ぎてしまう。

貴方を近くに感じられた
瞬間、貴方を遠くに感じる。

洋服を纏う、貴方は
また、Bramblyの漣に戻る。

あなたを、遠くに感じる・・・

「レン」

「何?」
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