木苺の棘
漣と繋いだ手を解いた私は
その手を振る。

バイバイ・・・

私達は互いに仕事がある為
別々のタクシーに乗車する。

そして、私の乗ったタクシー
は、交差点を右折して進み

漣を乗せたタクシーは直進
する。

私達、行き場所は違うけれど
想いはひとつ・・・

あなたを愛してる。

あなたの傍に居たい。

過去のいろんな想いを
乗り越えて結ばれた私達を
もう誰も引き裂く事はできない

誰も、私達の邪魔はできない

邪魔させない・・・
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