木苺の棘
貴方の顔を至近距離で
見つめていると、ゾクゾクする

私の中に芽生えた
男性的な本能・・・

漣をめちゃくちゃにしたい。

願う、衝動・・・

私は、抑えることができない。

貴方の髪を両手で掻き揚げた
私は、貴方に口づける。

いつもよりも荒い口づけ。

唇が放れる時、私は
貴方の下唇を甘く噛む。

貴方の瞳が、私を誘う・・・

私に語りかける。

あなたが欲しい・・・

私は、貴方の上着を脱がせ
貴方を見つめて、自分の
洋服を脱ぎ捨てる。

私を抱き寄せるその逞しい腕で

どうか、この私を壊して。
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