木苺の棘
「レン、聞いて・・・
 
 私との関係を否定して
 遊んだ女の一人だと
 皆に思わせればいい」

「無理だ・・・
 俺は、正直に話すよ
 周りに何を言われても
 構わない
 
 お前との事で
 俺は、嘘は付きたくない」

「やめなよ、そんな事・・・」

私の言葉に、貴方は
少し、怒ったようだった。

「お前は
 それでいいの?」

冷めた声・・・

冷たい空気が流れる。

「いいよ・・・
 
 レンの気持ち
 私、嬉しいよ
 
 だけど二人の事、認めれば
 この騒動は治まるの?
 ・・・・・・」
< 437 / 674 >

この作品をシェア

pagetop