木苺の棘
「特に何も無いよ・・・」

「そうですか」

「ただ、頼みがある」

チアキは飲んでいた缶珈琲を
テーブルに置いた。

「お前の頼みたいことは
 分かってるさ 
 アリスに逢いたいんだろ?」

「ああ、彼女に逢って
 ロス行きの件を俺の口から
 伝えたい
 
 やっぱり、駄目かな?」

マネージャーとチアキは
顔を見合わせる。

チアキは、漣を見つめて
頷いた。

「いいのか?」

「レンさん、私が今から
 彼女さんをこちらへ
 お連れします
 
 今、どこに・・・?」

漣は、ありすに電話をかける

繋がらない電話・・・
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