木苺の棘
私は、どうしてだか分からない
けれど気づくと敢さん、彼の背
に頬を寄せていた。
緊張してか、動く背・・・
「今だけ
タツミで・・・」
貴方は振り返ると、見上げる
私の唇に口づけを交わす。
その口づけは、忘れようと
思っても、忘れることの
できない・・・
貴方の、巽の口づけ・・・
『亡くなった恋人にそっくりな
人物が目の前に現れたと
します
貴女なら、その男性を
愛せますか?』
『愛してる
アリス、お前を
愛してる』
この世にはいない
愛しい人の声が聞こえる。
けれど気づくと敢さん、彼の背
に頬を寄せていた。
緊張してか、動く背・・・
「今だけ
タツミで・・・」
貴方は振り返ると、見上げる
私の唇に口づけを交わす。
その口づけは、忘れようと
思っても、忘れることの
できない・・・
貴方の、巽の口づけ・・・
『亡くなった恋人にそっくりな
人物が目の前に現れたと
します
貴女なら、その男性を
愛せますか?』
『愛してる
アリス、お前を
愛してる』
この世にはいない
愛しい人の声が聞こえる。