木苺の棘
そんな貴方と一緒に
ロサンゼルスへ行くだけで
なく、結婚まで・・・

私は、これ以上
貴方の邪魔はできない。

今じゃない・・・

今は、無理・・・

「アリス
 俺の仕事のことや
 事務所のことは気にするな
 何とかなるから・・・
 
 それに、場合によっては
 俺が落ち着いた方が
 この騒動を、逸早く
 治められるかもしれない

 だから、アリス・・・」

私は、頭を左右に振る。

「アリス、お願いだ・・・」

「無理だよ・・・

 レンの気持ちは嬉しいよ
 だけど今はその時じゃない

 結婚なんて、私達には
 まだ早いよ・・・」
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