木苺の棘
漣・・・

本当はね、私・・・

そんな事、想ってないんだよ

貴方の言葉に本当の私は
有頂天で、心から喜んでいる

今すぐ、貴方と
ひとつになりたい。

だけど、『はい』とは
言えない。

貴方の、寂しい声が
聞こえた。

『今じゃない・・・』

「・・・いつならいい?」

「レン?」

いつなら・・・

「彼(巽)を忘れられない?
 
 そんなに
 アイツが、好き?」

違う

違う、そうじゃないよ。
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