木苺の棘
アリスは、振り返る

必ず・・・

わたしの目に映る・・

アリスの瞳

アリス、レンは私のもの。

邪魔しないで・・・

「レン、好き
 今すぐ
 ここでキスして」

震える声・・・

触れる唇は、とても冷たい。

愛なんて感じられない。

傷つく・・・私

わたし・・・八重。

貴女も、私と同じように
ううん、もしかしたら
それ以上に苦しかった・・・

今やっと、貴女の
本当の想いが分かったよ。

八重・・・

貴女は、いつも笑っていた。

だけど、本当は苦しかった・・

八重、ごめんね。
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