木苺の棘
漣に逢えない寂しさは
日に日に積っていく。

『一月ぐらい大丈夫』

漣・・・

貴方に、私はそう言ったけれど
十日も立たないうちに、もう
ギブアップしそう・・・

もう、漣に逢いたくて
逢いたくて堪らなくて

仕事の勤務を増やして
休みを減らした。

だって、休日は一人の時間
を持て余してしまう。

考えるのは、漣の事ばかり。

そんな毎日を過ごすうちに
私は嫌でも気づかされる
漣を愛していることを・・・

私は、こんなにも
貴方を愛(してる)

「してる・・・」

「何?
 
 してる・・・?」
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