木苺の棘
「亡くなった彼のお兄さん?」

「そう・・・
 買い物中に記者の人に呼び
 止められて、貴方との事を
 色々と聞かれて困っていた私
 を偶然その場に居合わせた
 彼が助けてくれたの」

助けてくれただけで、抱き合い
口づけを交わすのか?

アリス・・・

貴方は、きっと今
私と敢さんの事を疑ってる?

疑われても仕方のない行為
を、私はしてしまった。

だけど、聞いてほしい。

「レン、聞いて
 イサミさんとは
 何でもないから・・・」

イサミ・・・

アリスが愛した、男の兄。

ジッポに触れるアリスの姿

大切に仕舞う

アリスの横顔

思い出す、漣。
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