木苺の棘
少しの間の静寂を破り週刊誌は
また、あること無い事を
面白おかしく、読み手に伝える

彼女は、仕事を放棄して
漣に会いに行くほど、漣がすき

私は、どう?

『お前を連れて行きたい』

ついていかなかった、私。

彼女は、そんなにも
漣を愛してる。

席を立った私は、ママと話す

「ママ、ご・・・」

「モカちゃん、貴女
 妹さんはいる?」

「えっ、いえ
 いませんけど・・・
 何か?」

「貴女に会いたいと言う
 高校生ぐらいの女の子が
 さっき来店して・・・」

ママの話では、スタッフが
その子に、接客中の私に
今は会う事はできないと
伝えたらしい。
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