木苺の棘
生きて、そこに存在する
貴女は、八重・・・

違う・・・

貴女は、八重にそっくりな女優

苦しい・・・

「初めまして
 わたし、イワサ ナツと
 言います」

彼女は、瞳を潤ませる・・・

彼女の緊張が、私に伝わる。

「こんな事を貴女に話すのは
 おかしいのかもしれません
 私の想いなんてあなたには
 関係ないのかもしれない」
 
彼女が何を言いたいのか
私には分かる。

そう、彼女は・・・

「わたし、レンさんの事が
 好きなんです」

そう、漣を愛してる・・・
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