木苺の棘
真実は分からないけれど
私は、二人が付き合って
いることを信じること
にした。

信じることで、漣を
忘れられる。

諦められる・・・

漣を忘れなければ、私は
強く生きて行けない。

本当は、私だって
八重や捺さんと同じように
漣の愛が私に無いと思うと
苦しくて、苦しくて
死んでしまいたいと思う。

私だって、同じだよ。

だけど、私はその言葉を
飲み込んで生きる。

貴方の愛が私に無くても
私は生きる。
< 536 / 674 >

この作品をシェア

pagetop