木苺の棘
仕事を終えた私は、久しぶりに
マミちゃんのお義兄さんの店に
お酒を飲みに出かける。
その途中、しばらく歩いた所で
マミちゃんが上着を忘れた事に
気づき、彼女は店へ取りに
戻った。
私は、更けていく夜の街に
一人きり、マミちゃんを待つ
そんな私に聞こえる声。
聞き覚えのある、その澄んだ
声は、露歌さんの声。
見つめる視線の先に
露歌さんの姿が映る。
「ツユカさん・・・?」
彼女へと歩み寄ろうとした
私の足は止まる。
露歌さんが話している相手は
敢さんだった。
瞳を手の甲で拭う、露歌さん
彼女は、泣いている?
マミちゃんのお義兄さんの店に
お酒を飲みに出かける。
その途中、しばらく歩いた所で
マミちゃんが上着を忘れた事に
気づき、彼女は店へ取りに
戻った。
私は、更けていく夜の街に
一人きり、マミちゃんを待つ
そんな私に聞こえる声。
聞き覚えのある、その澄んだ
声は、露歌さんの声。
見つめる視線の先に
露歌さんの姿が映る。
「ツユカさん・・・?」
彼女へと歩み寄ろうとした
私の足は止まる。
露歌さんが話している相手は
敢さんだった。
瞳を手の甲で拭う、露歌さん
彼女は、泣いている?