木苺の棘
「ああ、タツミを売ったのは
 組長だ」

「組長さん?
 ・・・売った?」

「亡くなる前のタツミは
 組のいざこざに巻き込まれた
 はずだろう?
 
 その頃のアイツは何か
 言ってなかったか?」

「ごめんなさい、私には
 よく話が分かりません

 タツミは仕事の事は一切
 話さなかったから・・・」

「そうか・・・」

「ただ、騒動は終わると
 言ってました」

『双方の連中が集まり
 話し合いの場を持つ事
 になった
 
 とりあえず、そこで
 今回の騒動は終わる』

『アリス、この件が
 全て片付いたら
 お前を迎えに行く
 一緒に暮らそう』
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