木苺の棘
何も言わないのは、貴女を
これ以上傷つけたくないから
「私ったら
ごめんなさい」
我に返った私は、敢さんの
腕から逃れ、その場を後にした
ここは、賑わうお店。
ボーっとする、私。
「モカちゃん
その、大丈夫?」
「あっ、はい
ごめんなさい
何でもないの」
何でもない・・・
敢さんは、巽じゃない。
そんな事、分かってるよね?
アリス?
貴方が愛しているのは
漣だけだよ。
「あの、それ
新しい週刊誌ですか?」
更衣室で帰る身支度をする
女性の手には芸能週刊誌。
これ以上傷つけたくないから
「私ったら
ごめんなさい」
我に返った私は、敢さんの
腕から逃れ、その場を後にした
ここは、賑わうお店。
ボーっとする、私。
「モカちゃん
その、大丈夫?」
「あっ、はい
ごめんなさい
何でもないの」
何でもない・・・
敢さんは、巽じゃない。
そんな事、分かってるよね?
アリス?
貴方が愛しているのは
漣だけだよ。
「あの、それ
新しい週刊誌ですか?」
更衣室で帰る身支度をする
女性の手には芸能週刊誌。