木苺の棘
微笑む、私。

「まあ、そうだったの?
 明日の仕事には支障は
 ないかしら」

露歌さんは、やっと笑顔を
見せてくれた。

「大丈夫ですよ
 皆、お酒には強いので」

その言葉に目を開ける、敢。

「そうね
 ところで、モカちゃん
 恋人は、いないの?」

「はい・・・
 いません」

『アリス
 今から逢えないか?
 
 どうしても
 お前に逢いたい』

漣の声が、聞こえる。

そうだ
漣に連絡しなきゃ・・・
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