木苺の棘
私は、敢さんの胸に頬を寄せて
どうして、言葉が詰まって
しまったのか考えていた。
『私は貴方を
・・・愛していない』
愛していないと言えない。
漣・・・
私、自分が分からない。
誰を愛しているのか?
家路に着いた私は
携帯電話を見つめる。
ここへ戻ってくるまでに
幾らでも、漣に逢いたいと
電話をかけることはできたのに
私が、逢いたいと伝えれば
貴方は必ず、すぐに
逢いに来てくれる・・・
その腕に、抱きしめてくれる
それなのに、私は結局
貴方に、電話をかけることが
できなかった。
どうして、言葉が詰まって
しまったのか考えていた。
『私は貴方を
・・・愛していない』
愛していないと言えない。
漣・・・
私、自分が分からない。
誰を愛しているのか?
家路に着いた私は
携帯電話を見つめる。
ここへ戻ってくるまでに
幾らでも、漣に逢いたいと
電話をかけることはできたのに
私が、逢いたいと伝えれば
貴方は必ず、すぐに
逢いに来てくれる・・・
その腕に、抱きしめてくれる
それなのに、私は結局
貴方に、電話をかけることが
できなかった。