木苺の棘

傷ついても

今夜は逢えないの・・・

お前の声は、儚く消えて
昨夜だけでなく、もう二度と
逢えないような気がした。

俺は、急ぐ・・・

傷ついても構わないだろう
アリス・・・?

二人なら、何も怖くないさ。

何度、過去の棘に、この身を
締め付けられ、傷つけられよう
とも

傷口から、血を流し
瞳から、涙を流そうとも

俺は、もう
お前の手を放さない。

お前と共に、逃れてみせるさ

だから、アリス・・・

お願いだから、この俺を
受け入れてくれ。

俺がお前を守るから。
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