木苺の棘
「俺は、もう
 お前を放さない」

今日は、クリスマス・・・

クリスマスを祝うものなんて
この部屋には何も無い。

ローストチキンも
クリスマスケーキも
シャンパンも、何も無い。

ただ、テーブルの上に
飾られた、スノーボール。

そのガラス球の中だけの
クリスマス一色の世界で
サンタ、あなたは見つめる。

口づけあい

抱きあう二人

聖なる夜まで待てない。

今、あなたを感じたい。

私は今、愛する貴方に
抱かれている・・・

至福の時・・・

私に重なる、貴方の全て
貴方の重さが心地よい。
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