木苺の棘
お店に出勤する為
アリスは着替えを済ませ
化粧をする。

目の下の隈を上手に隠し
ファンデーションを付け
目元には、アイシャドウを。

鏡台の鏡に映るアリスを
俺は、ずっと見つめる。

口元を見つめ、アリスは
赤い口紅を上手に注す。

髪を梳かしながら
アリスは、振り返り
目を輝かせて俺を見つめた。

「ねえ、レン
 せっかくだから、今夜
 二人きりで
 クリスマスパーティー
 しようよ

 帰りに、ケーキ
 買ってくるね
 
 あっ、でも
 売ってるかなぁ?」

「ケーキなら
 俺が用意する

 駅前のデパートになら
 売ってるだろう
 
 買って来るよ」
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