木苺の棘
たまき先輩・・・
かっこいいに決まってる。

「そうだ、ヤエ
 ライブに着ていく服
 今度、買いに行こうよ
 お揃いの服なんてどう?」

「うん、いいね
 色違いにしようよ」

「うん、うん、そうしよう」

盛り上がる私達を見て
微笑む貴方・・・

「お前ら、気が早いよ」

その微笑み

私が、大好きな笑顔。

それから、幾日か過ぎた
曇り空の日

「アリス、聞いて
 引っ越した場所がね
 偶然、タマキ先輩の
 家の近くだったんだぁ」
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