木苺の棘
最高のクリスマスを
取って置きの時間を
二人きりで過す為に
貴方が用意してくれていた。

その全てを
私が台無しにしてしまった。

敢さんを放っておけなかった
とか、そんな事情では
許される訳が無い。

最後の最後で
貴方を選ばなかったのは

誰でも無い、この私・・・

今更、漣が欲しくて欲しくて
堪らないと縋ったり、駄々を
こねたりしてみても

その想いは、貴方には届かない

もう、どうすることもできない

もう、遅い・・・・・・

漣の傷ついた心は、もう・・・
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