木苺の棘
もうすぐ、漣に逢える。

こんなところにまで現れて

しかも、チアキ先輩にまで
連絡を取ったりして

漣は、きっと酷く怒る・・・

怒られても

貴方に近づきたい。

貴方に・・・

その時、私の瞳に映る人がいる

そう、その人は
こんなにも明るい日差しの下

女性の肩を抱き

女性に笑いかける

漣・・・

眼鏡をかけ、帽子を深く
被っていても

私が、貴方を
見間違える訳が無い・・・
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