木苺の棘
「でっ、何?
 昼飯
 食いそびれた」

「アリスが来てる?」

「どこに・・・?」

チアキは、車を指差した。

「どうして?
 
 まさか、チアキ
 お前が・・・」

「ああ、アリスから
 お前の居場所を教えて
 ほしいと連絡をもらい
 ここへ連れて来た

 何があったか知らないが
 許してやれよ
 
 ここへ来るまで
 アリスのやつ
 ずっと、泣いてるぞ」

黙ったままの、漣・・・

漣の腕に拳をぶつける
チアキ。

「女、泣かせんなよ
 この色男」

漣は、急いで
アリスの元へ向かった。
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