木苺の棘
呼び止めるチアキの声に
立ち止まる事なく、漣は走る

走る・・・

アリス・・・

お前がもしも、俺と彼女の
関係を誤解したのなら

お前はまた、棘を身に
纏ってしまう。

自分を傷つけ

愛に臆病になる・・・

漣は、辺りを見渡す・・・

携帯電話で連絡を試みるが
繋がらない。

アリスの伝言・・・

『レンに、逢いたいよ

 どこに行けば

 ・・・逢えるの?』

俺は、絶対に
お前を見つけ出す。
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