木苺の棘
それは、チアキの車。

「タマキ、アリス
 早く、乗れ」

私達は、手を繋ぎ
車へと駆け寄り
後部座席に飛び乗った。

走り出す、車・・・

「チアキ
 サンキュ、助かった」

「先輩、ありがとう」

車で、アリスを探していた
チアキは、偶然
あの人込みを見つけ
嫌な胸騒ぎを覚えた。

案の定、そこには
漣とアリスの姿・・・

「何してたら、あんなに
 人込みになるまで
 気づかない?」

チアキの質問に答える漣。

「キス」
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