木苺の棘
ありすと八重・・・

二人が歩んで来た過去の
楽しかった日々など
何の意味も持たない。

そんなものは、この際
どうでもいい。

どうでも・・・・・・

恋人とは名ばかりの
好きな人の気持ちは
親友、アリスのもの

漣の愛が自分には無いこと
を知りながら、彼の傍に
居続けた、八重。

好きな人は、親友の恋人
二人が手を繋ぎ、並んで
歩く姿を、一番近くで
見つめ続ける、ありす。

そんな辛すぎる日々に
心が壊れ悲鳴をあげる。

二人はただ
漣が欲しかっただけ・・・

漣を失うことを恐れた八重は
この世から消え

この世に残された、私と漣は
罪悪感に苛まれ、お互いを
愛する気持ちを閉じ込めた。
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