木苺の棘
愛を閉じ込めて・・・

生きてきた。

漣は優しく、隣に座る
アリスの肩を抱く。

「初めて、お前とヤエに
 会った時
 
 お前達は、双子かと思う程
 雰囲気が似ていて驚いたよ

 何か面白い事がある度に
 顔を見合わせる二人

 そして、その後決まって
 この俺に笑ってみせる
 
 俺の存在が
 あんなにも仲良かった
 お前達の関係を崩し

 二人を苦しめた・・・

 俺に出会わなければ
 お前達は・・・」

自分を責める、漣。

「違うよ、そうじゃない
 ・・・」
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