木苺の棘

「・・・
　貴方に出会わなければ
　良かっただなんて
　私もヤエも思ってない

　貴方は、私達が初めて
　好きになった人・・・
　
　私達に愛を教えてくれた
　大切な人・・・

　貴方の存在が私達を苦しめた
　だなんて思わないでほしい

　ただ、同じ人を
　愛してしまっただけ」

ただ、それだけの事が

悲しい現実・・・

漣・・・
　
貴方が、自分の存在を
責めることなんてない。

「もう、やめろよ
　
　過去の辛かった事
　全部、忘れちまえ
　
　ヤエの事も全部・・・」

「チアキ先輩？」