木苺の棘
貴方のことを

知らないことが

多ければ多いほど

私の貴方への愛情が

八重に負けてしまって
いるような気がした。

悲しい・・・・・・

苦しくて堪らないの。

眠れない夜・・・

今、この時でさえも
もしかしたら八重は

私の知らない貴方の事を
知っているかもしれない。

私の直感は当たる・・・

『レン・・・』

「そうだ、アリス
 今度、私の家に
 泊まりにおいでよ」

「えっ、いいの?」
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